もしも
いつもの様に暗闇の中に紛れてベンチに腰掛ける。
さすがに肌寒いため、薄い上着を羽織ながら。
ここしばらく、衰はおかしかった。
勿論誰にも悟られないようにしているし、自分で感じた事だ。
ふいに、恐怖や不安が襲って来るのだ。
暗い闇と静寂。
この中にいれば安心するはずだった。
不安が和らぐはずだった。
おかしい。
何故。
どうして。
そんな感情が心の中で渦を巻き、彼女を更に不安させる。
もしも。
もしも、この不安や恐怖を梅雨の誰かが知ったら?
嘘をついていた自分を非難するだろうか。
それとも、軽蔑するだろうか。
あるいは__
マイナスの思考が止まらない。怖い。
物忘れも増えた。もう忘れたくない。
こんなの嫌だ。
不安や恐怖で、知らず知らず薬の量が増える。
それが悪循環を及ぼす事に気付かずに。
日に日に増える薬の量。
それを止める者はいない。
薬の服用は誰も知らないから。
そして、服用している本人は薬の依存に気がついていないから。
止まらない考え。
考えるのが辛くなって、でも止まらなくて。
何を考えているのかまとまらない。
ざら、
小瓶から5、6粒程取り出し、自販機で買った水でそれを一気に飲み下す。
冷たい水で体が冷えたが、構わなかった。
落ち着いた。それだけで十分だ。
「ふぁ…」
欠伸を一つして梅雨に戻る。
途中で、新しく同じ梅雨の暗殺所属に入った"カヤ"という少女に対する疑問が浮かび上がった。
彼女は復讐を宣言した。
そんな事したって死人は帰ってきたりしないのに。
何のために復讐なんてするのだろう。
何故、
まあ、そんな経験無い(あったとしても覚えていない)自分は、想像つかない。
軽く頭を振って疑問を掻き消す。
今そんな事を考えたところでどうにもならない。
代わりに悪戯を考え始める。
どんなことをしようかな…
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なんとなく考えてたら思い浮かんだので書いてみる。
最後、何気に星屑のブログに載ってたのと繋げてみたり(((くたばれ